千龝楽

二月花形歌舞伎、めでたく千龝楽を打ち上げました。ご観劇下さった方、観られなくてもエールを送って下さった方々、特に何度も観て下さった方や京都大阪からも足を運んで下さった方々…、皆さん本当にありがとうございました。ル・テアトル銀座での本公演は初めてで、初めは少々困った部分もありましたが、打ち込んでいくうちに、一座の結束、客席の雰囲気で、何か楽しい劇場に思えてきました。私は来月はお休みをいただき、四月はまた演舞場に出演しますので、宜しくお願いします。また三月の十日には大阪の府庁で「上方歌舞伎」をテーマに講演(対談形式)します。よろしかったらお運びください。夜7時から8時半までらしいです。何をお話しするかは、その時にならないとわかりませんが、楽しくお話しさせていただきたいと思っております。宜しくお願いします。

おかげさまで…

めでたく千龝楽を迎えました。今月はとても楽しい公演、舞台も楽しく、楽屋も楽しかったので、今日が千龝楽と思うと、とても淋しい気持ちになります。染五郎さんとは、割合ご一緒することが多いのですが、亀治郎さんとは今回久しぶりの同座で、この先、いつご一緒するかわかりません。幼なじみの彦三郎さん錦吾さんとも昔話に花を咲かせ、仲良しの高麗蔵さん門之助さんとも毎日仲良くしていましたが、友右衛門さんとは合部屋(同じ楽屋)でありながら、彼は昼の部、私は夜の部出演のため、初日以外はほとんど会わなかったのは残念でした。またこの同じ一座でお芝居が出来たらどんなに楽しいでしょう!楽屋の雰囲気が良いと、舞台も良い舞台になるのです。客席も盛り上がり、素敵な公演の千龝楽、淋しいけれど、思い出に残る公演でした。

ル・テアトル銀座

「油地獄」の公演も後十日になりました。子役時代の「娘・おみつ」にはじまり、「妹・おかち」「芸妓・小菊」「女房・お吉」、今回演じている「母・おさわ」と、 「油地獄」に登場する主な五人の女性、すべてを勤めさせていただきました。「おみつ」のおりの与兵衛は寿海おじさん、お吉が三代目の時蔵おじさんだったと思います。「妹おかち」は河内屋の延若兄さんの与兵衛のおりに、随分勤めさせていただき、記録によると孝夫の与兵衛のおりを入れて「七公演」勤めています。「小菊」も随分勤めさせていただきましたが、小菊とおかち、二役を勤めた事もありました。「お吉」は東京の国立劇場、大阪の文楽劇場で勤めました。もう一昨年になりますか、仁左衛門が与兵衛を勤めたおり、最初頼まれたのは「小菊」一役でしたが、「おさわ」もやってみたい!と自分から申し出ました。実はずっと以前からやってみたかった役だったのです。で、その月は「小菊とおさわ」二役を勤めました。今月は染五郎さんが「与兵衛」を演じるので、「是非ともおさわに!」とお話をいた
だいたので、「小菊はしなくていいの?」と聞きましたら、「ケッコウデス」と言われました(^O^)

ル・テアトル銀座


好評の内に、今日、中日を迎えました。おかげさまでたいしたアクシデントもなく、一座一同、元気に舞台を勤め、観客の皆様にも大変喜んでいただいています。亀治郎さん主演の「お染の七役」、染五郎さん主演の「油地獄」、ともに若い二人の創り方が、今月の客層にウケテいるようです。私は「油地獄」にでていますが、近松の原作をしっかり踏まえた上で新しい工夫を凝らした構成・演出で、舞台の転換もよく、いろんなところに工夫が見えて楽しい舞台です。夜の部、油地獄の開演は土・日・祝・月・火曜日が4時半、水・木・金曜日が6時半で、今日、日曜日は4時半開演でしたが、島田陽子さんが出演の三越劇場、「わたしは誰!?」を観てきました。作・脚本はかなり辛いものでしたが、主演の中條きよしさん、朝丘雪路さん、それに島田陽子さんの演技が素晴らしく、「芝居は役者で観せるもの!」とつくづく思いました。高部あいさん、初めてみた女優さんでしたが、とてもしっかりしていて可愛かったです。演劇に台本は不可欠ですが、いくら良く書けていても、演者が良く
ないと作品的には詰まらないし、少々台本が甘くても、演者次第で面白い作品になるものだと、改めて実感しました。それにしても島田陽子さん、若く美しく、かざらない演技で、とても良かったです!

ル・テアトル銀座

おかげさまで無事に初日があきました。ル・テアトル銀座には二度目の出演ですが、全体に小さく楽屋もギューギュー詰め、いただいたお花はロビーに飾らして頂き、舞台もロビーも華やいでいます。京都の、祇園・宮川町などの五花街は今日から「おばけ」が始まります。今年もいろいろ相談にのりました。「東京の舞台をすませてから帰ってきて来て、見とくれやす!」と云われ、ちょっとその気になりました!ル・テアトル銀座の開演は、四時半の日と六峙半の日があり、四時半開演の日なら九峙半に京都に着くので、「おばけ」を楽しんだ後、その夜の内に車で東京に帰って来ようか…、とも思いましたが、二日、三日、四日の三日間は六峙半開演のため、京都に着くのが十一峙半になるので、観に行くのは諦めました、残念です。ル・テアトル銀座は、昨日初日をあけたばかりですが、若さ溢れた公演で、舞台・客席とも熱気いっぱい!私も若い人たちと共に張り切って舞台を勤めています。陽気も少し暖かくなるそうですが、インフルエンザやノロウイルスが横行しています。私も風邪
など引かぬように気をつけています。皆様もどうか御自愛ください。

プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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