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1月松竹座

平成21年の初春に松島屋三兄弟がそれぞれの伜と共に、地元道頓堀の松竹座に六人揃って出演させていただく事は本当に嬉しく、有り難い事です。

その中で私は、昼の部で『二月堂』の渚、夜の部の『亀山の仇討』で丹波屋おりきと貞林尼の二役を勤めます。亀山鉾は以前、東京国立劇場で上演され、大好評だった作品で、私はその時と同じお役を勤めます。おりきは料亭の女将、貞林尼は武家の後室で、前者はちょっといぢわるな年増女、後者は慈愛のこもった老女、と全く違う役処なので演じて楽しい二役です。

二月堂の渚の方は初役です。作品としてはかなり甘い作品ですが、文楽の山城少掾の名演奏によって名作化した狂言です。幼子を鷲に掠われた奥方が三十年訪ね彷徨い、ついに我が子に巡り会うと言う単純なストリーだけに、いかに観客に感動を与えるか、役者と義太夫の競演です。姿はみすぼらしいですが、あくまでも品を失わないように演じなければなりません。
プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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