巡業だより

六月末に初日を明けた夏の巡業も、昨日の豊橋公演を終え、四十四公演中、三十五公演を消化し、今日の可児市公演から、九公演を残すのみ、長い長いと思っていた巡業も間もなく千秋楽を迎えます。何のアクシデントもなく、一座一同、元気に張り切って舞台を勤めています。私も体調を崩しかけると、偶然励ましのお便りを頂いたり、 京都大阪、東京のご贔屓やお友達、それに京都宮川町や東京新橋の『きれいどころ』が、たびたび応援に駆け付けてくださり、元気に舞台を続けることが出来ています!久しぶりの巡業でしたが、仙台や山形、それに新潟…。それらは若い頃、父の仁左衛門(13代)との思い出がいっぱい!最近は各地の素敵なホテルに泊まっていますが、昔は当然『旅館』で、仙台は『針久』山形は『後藤又兵衛』というのが有名で、各旅館、それぞれの特徴や風情があり、そこに泊めてもらうのがとても楽しみで、山形には小林亦治さんという、大変な歌舞伎好きの弁護士さんがいらっしゃっしたり、仙台では『七十七銀行』の伊沢会長・藤間京ご夫妻のお宅に
遊びに行ったり…。又新潟は日本舞踊『市山流』の本拠地で、先代家元、市山七十郎師と父が交流が深く、新潟公演の折には必ず『鍋茶屋』さんか『いきなり亭』に招待してくださり、古町の芸者衆・振り袖さん総動員にで歓迎して下さっていました。それら小林先生や伊沢ご夫妻、それに七十郎師ももういらっしゃらなくなりましたが、七十郎師のお嬢様、七十世さんが立派に市山流を継承され、十七日の公演の前夜には仁左衛門親子と私達を招いてくださり、鍋茶屋さんで楽しい宴がもようされ、とても嬉しく懐かしく、楽しい思い出が殖えました!もうすぐ三十一日に水戸で千秋楽を迎えます。八月はおやすみを頂き二つの舞踊会に出演したあと、上方歌舞伎会(弟子たちの勉強会)会の指導に当たります。皆様からのお便り、嬉しく拝見しています!楽しみにしてます〓 秀太郎

プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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