井筒屋おえん

ついこの間、公文協東コースの巡業が終わったと思ったら、早くも西コースの初日を迎えました。今回の公演では『封印切』の井筒屋おえんを勤めています。封印切は上方狂言の中でももっとも人気のある狂言で、私も13歳の巡業の折、父仁左衛門の忠兵衛で初めて梅川を勤めさせていただいて以来、梅川、おえんともに数え切れないほど勤めさせて頂き、おえんでは多くの『梅川さん』に付き合って来ました。順は覚えていませんが、山城屋(坂田藤十郎)さん、翫雀さん扇雀さん、孝太郎…たしか魁春さんの梅川もあったとおもいます。そして今回は中村壱太郎さん!ご存じ翫雀さんの息子さんで、山城屋さんの孫さん、今年19歳になったばかりの若女形で『おじいさま』の忠兵衛で梅川役に挑みます!松島屋も成駒屋も、親子や兄弟で梅川忠兵衛を勤める事はありますが、『祖父孫』で梅川忠兵衛を勤めた例は聞いたことがなく、すごい事だと思います!何が凄いって、山城屋さんの『若さ』です。山城屋の兄さんはプライベートでも若い女性がお好きですが、舞台での相方も若
い女形もお好きなようです!ちなみに今年の京都顔見世では私が梅川を勤めさせて頂きますので、頑張って若々しい梅川を演じたいと思っています(笑)。さて肝心の『おえん』ですが、この女性は気の優しい人で、忠兵衛・梅川をとても愛していてお人よし、けっこうおっちょこちょいなところもあるようです。おえんの言動がお客様(観客)に楽しい安堵感を覚えて頂けるような、そんな『おえんさん』を演じたいと思っています。関東での公演は二カ所ですが、京阪神ではかなりの公演がありますので、ぜひともご観劇下さい。それと、福岡、大分、それに松山での久々の公演も楽しみにしております!よろしくお願い致します!

プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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