舞台稽古




今日三十一日、「熊谷陣屋」の舞台稽古があり、明日一日から演舞場十一月興行の幕があき、私は熊谷陣屋の「藤の方」を勤めます。この役は本興行でも巡業でも、数え切れないほど勤めていて、熊谷初め、すべての役の台詞が頭に入っているので、今回も台本を一度も開きませんでした。思い出深いのは父と堀越のおじさん(⑪團十郎)の熊谷と大和屋のおじさん(⑧三津五郎)の弥陀六でとても素敵でした。話は変わりますが十月興行の後、久しぶりに三日間のお休みをいただき、二十六日に愛之助のシアターコクーンを観た後、「白雪姫と鏡の女王」から始まり、「新しい靴を買わなくちゃ」「私立バカレア高校」「009RE・CYBORG」「魔法少女まどか☆マギカ」「ロラックスおじさんの秘密の種」「伏・鉄砲娘の捕物帳」「推理作家ポー最後の五日間 」と、色んな映画を鑑賞しました。白雪姫~、新しい靴~、鉄砲娘~がそれぞれ素敵で、「新しい靴~」の中山美穂さん向井理さんのカザラナイ、中から滲み出る演技、それに坂本龍一さんの音楽が素晴らしく、最後に二人が抱き合った時は「うる
うる」しました。私は結構涙脆かったのですが、最近涙する作品に会わなかったのですが、白雪姫、鉄砲娘でも、めずらしく「じわ~っ」と来てしまいました。ただ「バカレア高校」は校内暴力を「カッコイイ」と思わせるような作品で、見終わって不愉快でしたが、観客は「そこそこ」入っていました。寂しかったのは「鉄砲娘~」で、内容も面白く、大島ミチルさんの素敵な音楽も素晴らしく、CDを求めるほどのアニメなのに、観客は私達のほかに二組の計六人…、もっと多くの人に見てほしいアニメです。反対に「魔法少女~」は百人以上の観客でした。演劇でもそうですが「良い作品」が観客動員がてきると云うものではありません。どうすれば良いのか私にはわかりません、ただ自分なりに一日一日の舞台を心を込めて勤めます。
プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

カテゴリ
月別アーカイブ
QRコード
QR
検索フォーム