忠臣蔵・四日目



今回の公演では二段目と三段目の「おかる勘」のくだりを上演しているので、後々六段目や九段目がとてもわかりやすく悲劇が際立つと思います。四段目の前部「花献上」が出ていますが、これはことさらどうと云うことはありませんが、「完全通し」なので上演することに意義があります。「判官切腹」は「通さん場」で、忠臣蔵の中でも最も大切な場面とされていて、薬師寺次郎左衛門を演じる役者は判官の役者の楽屋に挨拶に行ってはいけないし、力彌の役者は判官の楽屋まで自分で「腹切り刀」を頂に行かねばなりません。顔世御前は焼香のおりの「お香」を、柔らかく良い香りのものを、自ら吟味して求めます。判官さんが駕乗り物のなかで蒸せないように、香の香りで安らいでもらえるようにします。とにかく「仮名手本忠臣蔵」は観客の見えないところでも、たくさんの「きめごと」があり、昨今の新作劇には観ることの出来ない「深み」を楽しめるお芝居です。

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知らない事

沢山、お教え頂き有難うございます。
より 深みを感じます。
また 折々 お教え下さいませ。

興味深いです!

白装束のお写真も有難うございます
舞台を拝見しているだけでは分からないきまりごとが沢山あるのですね~(^^)
とっても興味深いです!
それだけこの演目が歌舞伎にとって大事演目だということですね。
珍しい場面も上演される今月楽しみです♪

ためになるお話をありがとうございます!
このような慣わしが歌舞伎の素敵なところですね。
楽屋から、楽屋に入る前から、気持ちを作って臨まれるのですね!
また、新しい気持ちで、更に背筋を伸ばして観たいと思います。

ありがとうございます。

お疲れ様です。興味深いお話、ありがとうございます。この狂言は楽屋と舞台に精神的な一体性を求めているのですね。心に共鳴するものがあるからこそ、そのようなしきたりが生まれ、またそれを守っているのだと思いました。
特に『香』の御話は、日本人ならではの細やかな心遣いが感じられ感銘を受けました。善い御話を「聞」かせていただきました。

写メも、ありがとうございます。
りき彌さん、前々回の写メも襖の紫帯が良い対照をなして、良い写真でした。


仮名手本忠臣蔵

全段上演の一部拝見しました。一段目から四段目まで長いお芝居ですが、観ていて引き込まれる様な舞台でした。
二段目、三段目のおかる勘平があることで、物語の流れがよりわかりやすくなって、悲劇が際立ちます。判官切腹の場面で満員の客席があんなにしーんとなるのは、滅多にないことですね。
顔世御前、気品がありつつも悲しみが奥深く、髪をおろし、殿様にささげ思いが伝わってくるようでした。とても感動的で忠臣蔵の最も印象が深い今月の舞台でした。冷え込んできましたので、御身体御自愛されて頑張ってくださいませ。

隼人さんと米吉さん

ベテランの役者さんの中で、二十代の隼人さんと米吉さんが力弥と小浪のお役で御出演、初々しくてよかったです
もうすぐ中日ですね〜引き続き、頑張ってください

花献上について

個人的に花献上は、力弥君の美貌、結果的に色よい返事しか選択肢がなかった顔世さん、武士として対処する郷右衛門、金目当ての九太夫と言った人物像を印象付ける場だと捉えております。郷右衛門が花は開くものだから門も開くと言えば、九太夫が風が吹けば散るし金で解決しないからだと発言する。人に媚び諂うのは武士ではないと反論する郷右衛門に、事の起こりは私であり想定内と顔世さん。この場があるから、後の登場人物がとる行動に頷けるのだと思います。先日拝見しましたが、あっさりしている印象を受けました。

四段目

判官切腹の、〈九寸五分〉は、本身をお使いなんですね。刃はないそうですが。本身では、ずっしり重いでしょうね。びっくりしました
もうすぐ中日ですね。ちょうど満月だそうです。だいぶ秋も深まり、冷え込んできました。お身体気をつけて舞台お勤めください

拝見しました!

やはり仮名手本忠臣蔵大序とか四段目は見物の立場でもなんだか特別な気分になります~(^^)
大序でテンションがあがるのはゆったり定式幕が開いていくとまず二引きの紋が目に入ってきて銀杏の大木もあって…松嶋屋ファンとしてワクワクしちゃうのです…(^_^;)独特のシャギリっていうのでしょうか音楽、東西の声、人形のように俯いていた登場人物に魂が入って顔をあげる様子どれもこれもワクワクです~
顔世様久しぶりに拝見しましたが判官様とは目と目を少しあわせるばかりですが愛情深く「あなた行ってらっしゃいませ」というような眼差しをむける美しい奥方とそれをうける判官様とが実に素敵な御夫婦でした!師直に迫られているところは山城屋さんの師直の方がエロかったですけど受ける顔世様にはやはり色香がございました。
花献上では美しい桜を美しい腰元衆が各々持参して華やいだ場面ながら顔世様には殿の刃傷は皆みずからよりおこりしこと、と自責の念がおありで殿とお家の運命も分からないので心はやはり沈み気味なのでしょうね。
四段目では御台所正体なく…のあたりで涙が溢れました(T-T)そして焼香のお香、香りキツくなくよい薫りでした♪香りが届くお席とっておいてよかったです!
明日で中日でしょうか、後半も大入続きで充実の舞台をおつとめになられますように!明日は薫りの届かないところから拝見します…
プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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