あと五日~



御園座の「さよなら興行」も後五日になりました。いよいよお別れとなると、子役時代からの思い出が次から次へとわいてきます。実のところ御園座そのものの思い出よりも、今は亡き名古屋の方々の事や、やはり無くなってしまった料亭やレストラン…、「やちく」「吉美グリル」や「キッチンときわ」、今池のザンビ、大須に有った歌舞伎座やほうしょう座。大曽根の大衆演劇…。それらは御園座に出ていたればこその思い出ですが。今月の「口上」で壽猿さんが「~…~。あれから五十年~」と言っていますが、私の名古屋の思い出は六十年以上さかのぼります。その頃は京都から汽車で三時間くらいかけて名古屋に来ていたように思います。名古屋に到着する時間が決められていて、父が名古屋駅に着くと当時の「いかい社長」や長谷川専務(後の社長、会長で現社長のお爺様、栄一さんで「えいさま」)などが出迎えてくださっていました。今は京都~名古屋は30数分…、夢のようです。お陰で、ちょくちょく京都に帰ることも出来、京都からも連日多くの方々が観劇に来て下さっているのですが
、その御園座もあと五日…、まことに寂しゅうございます。

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プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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