後七日



歌舞伎座四月興行も後一週間になりました。山城屋さんの曽根崎心中の「お初」もあと七回かと思うと、初演以来の数々の思い出が胸をよぎり、実に感無量です。昭和28年の初演のおりの役者は、山城屋さん以外では丁稚を勤めていた「鴈好」今の寿治郎君だけになってしまいました。この「曽根崎心中」は言わずと知れた近松作品ですが昭和28年8月の演舞場で宇野信夫先生が加筆演出され、野沢松之輔さんの作曲に依って、「鴈治郎扇雀親子」で復活上演され大当りをとった作品です。子役の私も同座していました。今月はその藤十郎兄さん一世一代の曽根崎心中に私門弟の千蔵、りき彌が出していたたいています。近松の狂言では珍しく、アミの「かつら」です。歌舞伎の鬘は大きく分けて「羽二重」と「あみ」の二種類がありますが、普通の狂言には羽二重、新歌舞伎、新作ものなどには「あみ」の鬘を使うことがあります。同じ女形でも「羽二重とアミ」では当然メイクも変わります。貼付の写真は「曽根崎心中」と「一條大蔵譚」のりき彌で、随分違う扮装を見ていただけると思います。この他
にも「ミノ」と云う古典的な鬘もあります。

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エライコッチャのお話

この項拝読致しまして 先々夜『素処』さんでのトーク えらいこっちゃえらいこっちゃのカムロさんの事
が 目に浮かびました。
秀太郎さん(彦人ちゃん時代)盲腸→孝夫さん代わりにお稽古→秀太郎さん回復→二人でお稽古→折角稽古したのや出してやり で 孝夫さんもかむろ出演 おふたりがかむろで 評判になったお話。
また 素処さんで 真近でお話 聴きたい! です。



曽根崎心中初演時ご出演だったんですか!

久しぶりの更新有り難うございます!
一世一代の曽根崎心中残りわずかになりましたね。

鬘の違い知りませんでしたわ~
勉強になります。

昨日あたりから気温が下がってしまいましたがくれぐれも御身体にはお気をつけ下さいませ。

パンコチャン様の子役時代のご兄弟のお話楽しいです~♪仁左衛門さんの復帰も近づき、七月大阪ではまたご兄弟のご共演が拝見出来ますように!

明日は愛之助さん拝見して参ります♪

補足

エライコッチャのカムロさんのお話は
お父上十三代目さんの『松平長七郎』に出てくる
エライコッチャエライコッチャと云いながら花道出てくる カムロさんのお話ですので。

はなびえ

おはようございます。

「かつら」についての解説、ありがとうございます。りき彌さんモデルで、
視覚的に理解しやすかったです。『アミ』の方、りき彌さん、斜めに入っているせいもあってか、撫で肩に見えます。

曽根崎心中、最初に拝見したのは、今からうん十年前ですが、その時は、女形が《足》を出すので、ビックリしましたが、それがとてもエロチックな印象を与えているとおもいました。今回が藤十郎丈、最後の'お初'の意向で、本当にに残念です。

肌寒い日が続いて、体も調節が大変な時期、御自愛お願い致します。

歌舞伎音楽でロミオとジュリエット

 おはようございます。秀太郎さん

私は今 「題名のない音楽会」

歌舞伎音楽の仕事人 【附師】

を見ています。

現在
10人いらっしゃるんですね。

音楽を聴いていると フッ と

歌舞伎座を思い出します。


 特に (歌舞伎音楽でロミオとジュリエット)

語り手と絵、附師さん魅せてくれて

本当に素晴らしくて 

ロミオの愛之助さん♪ジュリエット秀太郎さん

だぶらせて  思い浮かべ楽しみました^^

 実際。歌舞伎でも 喜劇 風に あったらイイねッ♪

と思います(*´▽`*)


 「ミノ」姿の秀太郎さん ぜひ拝見したいですね。

 素晴らしい今週末を(*^▽^*)v

時を越えて

パンコチャンさんのお話ありがとうございます。
タイムスリップしてご兄弟のかむろ拝見したいです!
可愛いかったでしょうね!
どんな時も、その時々の最高の舞台があったと思うと
とても感動します。
山城屋さんの「お初」の可愛らしいおみ足にはエロチシズムを
感じております。

前回のブログの舞妓ちゃん、芸妓さんたち楽しそうでお綺麗ですね。
お写真見てるだけでなんだか笑顔になります。
鬘のお話、較べてみないと全く解らない私でした。
いろいろなことを秀太郎さんのブログで知ることができて嬉しいです。
ありがとうございます!

おはよう御座います!

秀太郎さんにお訊きしたいのですが…

上方歌舞伎の話し方は"大阪弁"なのでしょうか?

私のイメージする、よく芸人さんや大阪の方たちの話す"大阪弁"より、かなり柔らかく聴こえます。
京都弁よりも優しいのかな?

というイメージで上方歌舞伎の話し方を聴いているのですが、あの秀太郎さん達上方の役者さんが話してるのは何言葉としたものなんでしょう?

上方歌舞伎に惚れ込んだ私としては、とても興味があるのですが調べる事が出来ませんでした。

教えて頂けると、とても嬉しいです!


後、あの話し方には"コツ"などありますか?

あの綺麗な優しい関西弁を話せるようになりたいのです。


差し障りなければ、是非ともご教授戴きたく、書き込ませて頂きました。


長々と失礼致しました。<(_ _)>

龍さまへ

いい質問なさってくださいました。
秀太郎丈から、お返事があると思いますが、

一般的な話として、今 テレビなどで話すお笑い芸人さん達の 『汚いガラのワルイ大阪弁?』『口のなかにものを入れたまま話す』等 には本当に辟易しています。
昔ながらの 大阪弁 京都弁は もっと美しいものだと思います。

勉強になります。

鬘、お化粧のお話、興味深く拝読しました。着物の着方も役によって違いますね。あと、話し方や時代の空気感も大切だと思いますが、平成の今、そういったことの伝承が、段々難しくなっているのではないでしょうか。

ところで、東京・大手町で開催中の写真展で、現代の60人の歌舞伎役者さん方のお写真が、ずらりと並んでいます。
秀太郎丈は「水熊のおはま」で、舞台の一瞬を捉えたショットから、台詞が聞こえてくるようでした。

千穐楽が近づいてまいりました。
気温が安定しませんので、どうぞご自愛下さいませ。

三つ葉

23日の舞台を拝見しました。
曽根崎心中は、幕が降りる直前のお初の手を合わせた姿が神々しく、藤十郎丈のお初を観ることが出来て幸運だと思いました。それにしても左團次丈のお初、徳兵衛を表現するセリフに抱腹してしまいました。

髪結新三のお常は品よく美しいと思いました。幕が開いて、思わず「秀太郎さんだ」と発してしまい、焦りましたが、隣席の男性がこれ受けて「良いよね」と返してくださったので、わがことのように嬉しく感じました。

歌舞伎座に伺う前に、俳優祭の色紙額を受け取りました。じっくり見ると三つ葉には土のついた根まで丁寧に描かれていました。緑が清々しく、これからの季節にちょうどよいと喜んでいます。それに三つ葉には秀太郎丈のご兄弟への思いも託されているように感じました。これから、おすましの中に結び三つ葉を見つけたら、仲良く舞う三兄弟をきっと思い浮かべることでしょう。俳優祭の記念にこの色紙額をいただけて幸せです。ありがとうございました。
プロフィール

片岡秀太郎

Author:片岡秀太郎
二代目 片岡 秀太郎
昭和16年9月13日
大阪府大阪市生まれ
屋号は松嶋屋
定紋は七つ割り丸に二引、替紋は追いかけ五枚銀杏
本名は片岡 彦人(かたおか よしひと)

十三代目片岡仁左衛門の次男
1946年(昭和21年)10月京都南座で『吉田屋』の禿役で本名の片岡彦人で初舞台
1956年(昭和31年)3月大阪歌舞伎座の『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名

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